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あいみょんとカネコアヤノが時代を変えてくれる。

8.10 ROCK IN JAPAN 2019 に出演するあいみょん

昨年の【ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018】8月4日のBUZZ STAGEでキャパシティの倍以上の観客を集めたあいみょんの事はまだ記憶に新しい。

あいみょんのBUZZ STAGEという割り当てに対しては、sound of forest か lake Stageでもよかったんじゃない?と当時思ってたんだけど、結果的にBUZZ STAGEでの演奏で周囲に実力と人気を魅せつける最高の結果になった。

そして今年の【ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019】ではLAKEもPARKもすっ飛ばしてGRASS STAGEでの出演。まだまだ勢いは止まりそうにありませんね。

ちなみにBUZZ STAGEの収容人数は約4500人。確か2013年まではDJ BOOTHという名前で、その名の通りDJアクトがメインであった。テントの中にあるステージで、GRASS STAGEから歩いてすぐのところだ。

なぜあいみょんは人気なのか?あいみょんの魅力は?

あいみょんが現れるまで新たな女性シンガーソングライターの覇者がしばらく現れなかった期間がしばらくあったと思う。綾香やYUI以降今のあいみょんのような万人に受けるような女性シンガーソングライターが不在だった。

それこそギターを持って引き語るような女性アーティストは寸前の所で人気を分け合って渋滞していたようなイメージ。あぁmiwaがいたな。。。

そんな中で「貴方解剖純愛歌 ~死ね~」や「生きていたんだよな」で見せた過激な歌詞、LINEのトーク画面や自撮りで作ったMVで若年層を掴んで一気に頭一つ抜け出したのがあいみょん。

あいみょん "貴方解剖純愛歌 ~死ね~"

あいみょん "愛を伝えたいんだとか”

そしてこの「愛を伝えたいんだとか」で一気に仕留めにかかる。

この曲を聴いて「あれ?」って思った方結構多いと思うんです。椎名林檎の「丸の内サディスティック」に似てるって。

似てるというか似たようなコード進行なんですよね。ギターとかピアノ弾ける人は弾き語ってみてください。「愛を伝えたいんだとか」と「丸の内サディスティック」交互に歌ってもたぶん成立するから。

ちなみにこれはディスってる訳ではない。こういう事はよくあるし日本の売れ線コード進行って割と形式化されてて、椎名林檎からインスピレーションを受けたんだろうって話。

それだけこの曲は狙いにいった、点を取りに行った曲だった。

30、40代からの支持

95年生まれのあいみょんは歌詞が過激と行っても、言い回しや独特な表現方法で同年代からの共感を呼んでいる。が、カラオケランキングを見ると面白い結果がわかった。

年代別で20代から40代にかけて男性、女性ともに「マリーゴールド」がTOP10に入っている事だ。驚いたのが30代から40代の男性にも人気だという事。

最近ギターを持つ女性シンガーは、アイドル的目線で見られる事は珍しくない。アイドルブームと共に<女性シンガーソングライター>と<アイドル>という垣根が曖昧になっていった。地方やSNSで人気の女性シンガーがライブハウスなんかに出演すると明らかに周りとは雰囲気の違った男性がチラホラいるもんだ。もちろん音楽の楽しみ方は自由だ。

だがこのあいみょんの人気はもっと別のところ。30代から40代の心をくすぐる何かがある。

それは懐かしさだ。松任谷由実や竹内まりや、aikoをきいて育った年代に、あいみょんは懐かしさを与えてくれるのだ。もちろんあいみょんの持つ才能や話題性、その他諸々の要因あっての事だが、そういったレジェンドシンガー的な資質や期待感を感じさせる事は間違いない。

ここで僕は紹介したい。おすすめしたい。

じゃあカネコアヤノはどうなんだ?!

カネコアヤノ

ここでカネコアヤノの簡単なプロフィールを

学生時代にオリジナル曲を作り始め、2012年に自主制作「印税生活」を自主制作。その後もメジャーアーティストのツアーへの参加など幅広く活動している。

現在までにアルバムは自主制作「印税生活」含め4枚のアルバムをリリースしている。

兎にも角にも聴いてみてほしい。知らない方はまずはこの曲を。

カネコアヤノ ”とがる”

この曲はEP「ひかれあい」に収録されている。

飾らない言葉でもあるし、抽象的な言葉でもある。寄り添うような声でハっとさせられる。個人的にこの曲はカネコアヤノの二面性を感じる事のできる、カネコアヤノを知る上で重要なEPだと思い、紹介させていただきました。知らない方はどうぞ聴いてみてくだい。

カネコアヤノは弾き語りによるライヴ活動と、バンドセットでのライヴ活動を平行して行なっていて、カセットやLP盤での音源のリリースという流れる時代に逆にファイティングポーズをとった話題性のあるプロモーションが魅力の一つだ。

しかし一体どれ程の家にカセットプレーヤーがあるだろうか?レコードプレーヤーがあるだろうか?

近頃90年代ファッションが流行して女子高生が若い頃に着ていたお父さんの服をねだるという現象が起きているが、音楽シーンでもこういうリバイバル的なことが起きている。

それにしてもお父さん流石にカセットプレーヤーは捨てちゃってるだろうし、お父さんがDJかオーオタでもない限りレコードプレーヤーは持ってないだろう。そういう不自由さ、DIY精神、いわゆる手作り感にコレクター欲をくすぐられるのだ。

カネコアヤノ ”恋しい日々”

彼女の歌の世界観は誰にでも起こるであろう生活の中から生まれてくる。普遍的で飾らない素朴な思い出を鮮やかに映し出してしまう。寄り添ってくれるのだ。

「冷たいレモンと炭酸のやつ」これだけで十分なんだ。

「生まれてくる時代を間違えたシンガーソングライター」と彼女は呼ばれている、まさにその通りで時代が回れば古いは新しくなり、新しいは古くなる。

この1、2年はその二つの間にいるように感じる。

 

あいみょん×カネコアヤノ

<あいみょんとカネコアヤノ> この二人の音楽性は似ている訳ではないし比較したい訳ではない。

むしろ現在の立ち位置やスタンスは対照的にも思える。

日本の音楽シーンのど真ん中にいるあいみょんと側を固めるカネコアヤノ

この二人の纏う雰囲気はこれまでの女性シンガーとは少し違った物だ。

大衆性と芸術性この二つをもって、互いにノスタルジーを孕んでいる。never young beach、踊ってばかりの国、suchmosのアルバム<animal>こういった流れもあって懐かしさや新しさを求める者にも注目され、まだまだ止まらない。この二人はまだまだ始まったばかりだ。

だからこそ何か変えてくれるんじゃないかと、女性シンガーの新たな時代を作ってくれるんじゃないかと僕は期待している。

 

 

 

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