ヒップホップ ポップ 邦楽

ポップでお洒落なオモチャ箱〜ラップユニットchelmico?〜

chelmico "Player"

長らく続く日本でのHIPHOPブームに風穴を開けるか如く現れた女性二人で構成されるラップユニット。その名もchelmico(チェルミコ)

みなさん名前を聞いて思い浮かべられたでしょうか?爽健美茶のCMソングにラップをのせたり、アップルのCMにも楽曲が起用されています。きっと1度はどこかで聞いた事があるでしょう。

今回はそんなchelmio(チェルミコ)の話。

新進気鋭のラップユニットchelmio

数あるHIPHOPアーティストの中でもメンバーであるレイチェルとマミコが放つエネルギーは異色を放っている。

2014年に結成し2018年にメジャーデビュー。HIPHOPグループでありながらジャンルというフィールドは選ばず、おもちゃ箱をひっくり返したような自由気ままな音楽スタイルが魅力だ。

chelmico "Summer day"

一概には言えないがHIPHOPが持つ雰囲気はどうしても”近寄りがたい”イメージを持ってしまう。それはchelmicoのような女性ラッパーにも同じ事が言えるだろう。HIPHOP文化が生み出した逆行や苦難から立ち上がる「強さ」というキーワードから生まれてくるのかもしれない。いわゆるアングラなイメージだ。

しかしchelmicoには良い意味でそれがない。程よく力が抜けた中毒性を持ったクセのあるフローが体を揺らしてくる。

chelmico "ずるいね"

ここで全ての楽曲は紹介できないが実に多彩な楽曲にあふれていて、一つ一つが丁寧に作り込まれていて不意にハッさせられるリリックに胸打たれてしまう、その熱量を感じさせず楽曲に落とし込んでくる所も見事としか言いようがない。

chelmico "Balloon"

chelmicoの持つHIPHOPとはアングラなイメージとは全く違うもので、どちらかといえば真逆に振り切ってポップでオシャレなものだ。

アングラからメジャーシーン最前線にまで駆け上がっていったRIP SLYMEやKICK THE CAN CREWのようなレジェンド級の持つそれと言える。

グツグツと煮えたぎるJ-HIPHOPシーンの中で天下を取るのは意外と彼女達のような存在かもしれない。今後もchelmicoには注目していこうと思う。

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