渋谷すばるが関ジャニ∞を脱退して1年半。渋谷すばるファンのみんなが待ちに待ったデビューアルバムから1曲先行配信された。ファンの皆さん気持ちは付いていけてますか?
ソロアーティスト 渋谷すばる
関ジャニ∞から渋谷すばるの脱退が発表されたのは昨年の4月だっただろうか。SMAP解散やバンドのツアー中ということもあり世間の注目度も高かったように思う。今年9月に入ってからは、錦戸亮も関ジャニ∞脱退を発表している。
そんな中、昨年4月から1年半という時間をかけてようやく渋谷すばるソロデビューアルバム「二歳」の収録曲"ワレワレハニンゲンダ"が先行配信された。
初めに断っておくが僕は関ジャニ∞に詳しい訳でも渋谷すばるのファンでもない。関ジャニで知ってる曲も数曲程度だ。
しかし渋谷すばるという男が人気絶頂の関ジャニを脱退してまでやりたかった事に興味が湧いてしかたがないのだ。今回はアイドルという殻をやぶった渋谷すばるについて。
ワレワレハニンゲンダ
今週から3週連続で先行配信される第一弾の曲「ワレワレハニンゲンダ」
関ジャニにや渋谷すばるについてなんの先入観も持たない僕の最初の感想は、「完全にブルーハーツのファンだな」というのが正直な感想である。
ブルーハーツというより甲本ヒロトとマーシーに影響を受けていると言った方が正しいかもしれない。「ワレワレハニンゲンダ」というセンスも「われわれはクロマニオンズだ」のまさにそれ。
完全にヒロトとマーシーのDNAを受け継いでいる。
実際調べてみると熱狂的なファンであることは周知の事実で、彼のライブは全然アイドルじゃないし完全にパンクロッカー。
ここで思うのがこのパンクロッカー渋谷すばるにアイドルファン達はすんなり鞍替えできるのか?という疑問なのだ。
アイドルグループの殻を破ったアーティスト達
ジャニーズ界隈で言えば赤西仁という存在がいる。赤西仁もまたアイドルグループでデビューしたのち脱退。今ではソロアーティストとして活躍の場を広げ世界で活躍している。なかでも中国では大人気だ。
Jin Akanishi "Thank You"
初期のブルースや古き良きロックンロールの雰囲気をEDMに落とし込んだような曲だ。あのグループに居たままでは絶対やらせてもらえなかっただろうし、ソロだとしてもジャニーズでは売り出してくれなかっただろう。元ジャニーズという点では日本で絶大な人気を誇り世界で活躍するロックバンドのボーカリストもいる。
One Ok Rock "Wasted Nights"
アイドルグループからアーティストへ、そして成功。
渋谷すばるにとって成功モデルはいる訳だし、自分のやりたい音楽を優先して新たな活躍の場を広げるという点で言えば脱退という決断は間違いではなっかたように思う。年齢というタイムリミットを考えれば遅すぎるくらいだ。
では海外アーティストではどうだろうか?
2010年代のアーティストで言えば、元ワンダイレクションのゼイン・マリク、元フィフスハーモニーのカミラ・カベロなどがいる。
Zayn "Pillowtalk"
Camila Cabello "Havana"
ティーンポップを全面に出していたワンダイレクションに比べて、楽曲も歌詞もセクシーさ増し増しになったゼインと、自らのルーツを深掘りしラティーノポップ路線で攻めるカミラ・カベロ。
いずれもグループで活動していた頃にはできなかったであろう音楽が新鮮さを増して耳に届いてくる。
海を越えた海外でも脱退する理由に大差ないのだ。
アイドルはいつまでアイドルなのか?
アイドルはいつまでアイドルなのか?これは長らく語られている永遠のテーマだ。
重ねる年齢と周りから求められるあるべき姿に帳尻が合わなくなってくる。これはアイドルの持つ宿命であり次なるステージへの足かせになる。
しかしアイドル的人気バンドが、時を重ねるにつれて誰もが認めるバンドへと成長するという事はよくある事で昔からの流れでもある。有名どころを挙げるならばビートルズがそうだと言える。アイドルバンドから歴史に名を残す程のロックバンドへと成長した。
渋谷すばるに求めるもの
ヒロトとマーシーのDNAを持つ渋谷すばるの根底にはきっとパンクロックの精神を宿しているのだろう。
正直、上半身裸で歌うその姿には引いた。この見るものが引くという事がパンクロック精神の証明なのだ。ついでに言っとくけど今回リリースされるアルバムジャケットにも引いてる。
しかしこういう泥臭いロックに触れる機会も少なくなっているし、渋谷すばるがロックフェスにばんばん出ている姿も見てみたいのだ。なによりブルースハープで奏でる彼のトレインバンプ奏法には痺れた。
これからもハープ片手に年を重ねて誰よりも渋いミュージシャンになってもらいたいし、昔ながらのファンは渋谷すばるがどうなってもついていくだろうし、ブルーハーツを知らない若い世代が渋谷すばるを見てそのDNAを受け継いで欲しい。
これからどんなミュージシャンになるのか、楽しみだ。