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テイト・マクレー入門|「Housewife」の次に聴きたい4曲

「Housewife」でテイト・マクレーが気になった。でも、次にどの曲を開けばいいのか迷う。

そんなときは、最新曲から順番にさかのぼるより、声、ダンス、歌の距離感という三つの入口を使うと選びやすい。ここでは「Sports car」「greedy」「you broke me first」「Revolving door」の4曲を、聴く順序と一緒に紹介する。

2026年11月2日に確認したApple Music「Top 100: Global」では、「Housewife」は2位に掲載されていた。これはその時点の世界向けチャートの表示で、全サービス合算の順位ではない。この記事では順位より、その一曲の先にあるテイトの作品を案内したい。

「Housewife」はどんな曲? タイトルだけで決めつけない

テイト・マクレーは、カナダ出身のシンガーソングライターでダンサー。歌う姿と踊る姿の両方を入口にできるアーティストだ。

日本のソニー・ミュージックは2026年10月16日、「Housewife」のリリースと公式MVの公開を告知した。楽曲は愛、名声、自立を扱い、誰かに縛られずに生きる女性の姿を描くと紹介されている。「主婦」という曲名だけを見て、家庭に収まることを勧める歌だと結論を出すのは早い。

MVは南フランスで撮影され、監督はピエール=アンジュ・カルロッティ、振付はセルジオ・レイス。曲の意味を探すなら、短い切り抜きとタイトルだけで判断せず、まず公式映像を一本通して見るところから始めたい。

「Housewife」公式MVを見る

声のニュアンスが気になったら「Sports car」

最初の寄り道は、2025年のアルバム『So Close To What』に収録された「Sports car」。

この曲では、強く張る声だけでなく、ささやくような歌い方に注目すると面白い。Apple Musicのアルバム解説でテイト自身が明かしているのは、共同制作者ジュリア・マイケルズがYing Yang Twinsの「The Whisper Song」を参照したかったという制作の背景だ。

大きく歌い上げることだけがサビの作り方ではない。声を近く感じさせる歌い方と、周りの音の配置で印象を残す。その発想を手がかりに聴くと、歌のメロディー以外にも耳を向けられる。

まず原曲を一度。その後で同名のリミックスEPへ進む、という順がおすすめ。TELYKASTとDevaultによるリミックスに加え、速度を変えた版もある。ただし、リミックスと速度変更は同じ作業ではない。元の声を残しながら曲の見え方がどう変わるか、自分の耳で比べる小さな教材にもなる。

「Sports car」の配信先を選ぶ

リマスターとリミックスの違いを読む

ダンスから入るなら「greedy」を二つの形で

「greedy」は2023年9月15日リリース。セカンドアルバム『THINK LATER』へつながる曲だ。「Housewife」を知る前から、こちらの曲名や振付を見かけていた人もいるかもしれない。

ここでは公式MVと「THE FIRST TAKE」での特別バージョンを続けて見る聴き方を勧めたい。ソニーの公式記事でも、2024年の「THE FIRST TAKE」出演と「greedy」の披露が紹介されている。

MVでは歌と身体の動きを一緒に追い、別のパフォーマンスでは声の置き方へ意識を移す。同じ曲を別の見せ方で見ると、自分が惹かれたのはリズムなのか、歌の言い回しなのか、映像を含む全体なのかが少し分かってくる。

これはどちらの版が上かを決めるためではない。曲を好きになった理由を一つ増やすための比べ方だ。

「greedy」と『THINK LATER』の公式案内

「greedy / THE FIRST TAKE」掲載の公式記事

歌の原点へ戻るなら「you broke me first」

次は2020年4月17日発売の「you broke me first」。華やかなMVや大きなステージから入った人ほど、この曲も並べておきたい。

YouTubeの公式インタビューで本人は、外出制限中のMV撮影について語っている。母親の車の前側にiPhoneを固定し、身近な道具で位置を調整して撮ったという。手の届く機材で作った映像が、当時の作品の親密さにつながっていた。

ここで聴きたいのは、声がどれくらい近く感じられるか。映像の規模が変わっても、歌の中で気持ちを伝える方法には何が残っているのか。「Housewife」と続けて聴けば、その違いも共通点も、自分の言葉で拾えるはずだ。

「you broke me first」公式MVを見る

映像まで気になったら「Revolving door」へ

4曲目には「Revolving door」。こちらも『So Close To What』の収録曲で、アルバムの発売日に公式MVが公開された。

レーベルの解説によると、映像では出口へ進めない空間でテイトが踊り続ける。監督はAerin Moreno、振付はRobbie Blue。曲名の「回転扉」が、映像の動きや空間にもつながっている。

テイトを「踊りがうまい歌手」として見るだけで終わらず、曲の言葉をどんな身体表現に変えているかを追ってみる。歌、振付、映像を別々に評価するより、組み合わされた一つの作品として見る入口になる。

「Revolving door」MVとアルバムの公式案内

迷ったら、この順で聴けばいい

まずは「Housewife」→「Sports car」→「greedy」。ここで気に入ったら『So Close To What』へ進み、歌の別の面も知りたくなったら「you broke me first」へ戻る。映像で楽しみたい日は「Revolving door」を加える。

『So Close To What』は2025年2月21日に配信されたサードアルバム。現在はデラックス版もあるが、最初から追加曲まで全部追いかける必要はない。気に入った一曲を見つけて、その前後の曲へ進めば十分だ。

チャートで名前を知ったことを、一本のMVで終わらせない。声が気になったのか、踊りなのか、歌の中にある気持ちなのか。自分が反応したところから次の曲を選ぶと、テイト・マクレーはずっと聴きやすくなる。

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