1. はじめに
Sunoに「ロック」と入力しても、頭の中にある曲とは少し違う。ギターは好きだけれど、もっと軽快にしたい。そんなときは、ジャンル名に音の手がかりを少し足してみましょう。
第1回ではSunoの始め方、第2回では基本的な使い方を紹介しました。今回はシティポップ、ロック、EDM、Lo-fi Hip Hopの4つを題材に、プロンプトを組み立てます。
以下はすべて、考え方を説明するための未検証の入力例です。この文から実際に生成した音源や、指定どおりになった結果を示すものではありません。
2. ジャンル別作曲の基本ポイント
まずは「ジャンル+テンポ感+中心になる楽器+声や雰囲気」の順に考えると、欲しい音を整理しやすくなります。
たとえば「夜に聴きたい、エレピ中心の落ち着いた歌もの」。ジャンルを決めるだけでなく、何を目立たせたいかをひとつ選ぶのが出発点です。
曲の説明はSimpleの説明欄、CustomではStyle欄に入れる想定です。自分の歌詞を使う場合は、Customの歌詞欄に分けて入力します。既存曲の歌詞を流用せず、自作のものを用意しましょう。Suno公式:自分の歌詞を入力する方法
下の例では、項目を見つけやすいよう短い英語を使っています。英語だけが正解という意味ではありません。意味のわからない単語を増やすより、自分の言葉で狙いを説明できることを大切にしてください。
また、BPMは今回のイメージに合わせた例で、ジャンルの定義や必須の範囲ではありません。BPMやコード進行を書いても、その数値・進行が正確に再現される保証はありません。
3. ジャンル別テクニック集
3-1. シティポップ風:エレピとベースを軸にする
今回は、夕方のドライブに合うような、ゆったり揺れる歌ものを狙います。主役は温かなエレクトリックピアノ。ベースと控えめなドラムで支えるイメージです。
【未検証のプロンプト例】
City pop, 95 BPM, warm electric piano, round bass, light drums, soft vocal, evening drive
聴くポイントは、エレピの存在感と歌とのバランス。最初からサックスやストリングスまで詰め込まず、欲しい響きが聞こえるかを確かめます。
3-2. ロック風:ギターの役割を決める
ロックにもさまざまな音があります。ここでは、歪んだギターのリフを中心に、前へ進む勢いのある曲を考えます。
【未検証のプロンプト例】
Rock, 140 BPM, distorted guitar riffs, driving bass, punchy drums, gritty vocal, energetic mood
「ギターが鳴っているか」だけでなく、リフが印象に残るかを聴いてみましょう。gritty vocalは、ざらっとした声の質感を狙う表現です。softやgrittyのような声の指定は公式にも紹介されていますが、特定の歌手の声を固定するものではありません。Suno公式:声のスタイルの指定
3-3. EDM:盛り上がりの差を言葉にする
今回は、一定のキックに乗って、明るいシンセが広がるダンス曲を想定します。「ずっと派手」より、盛り上がる前後の差を意識してみます。
【未検証のプロンプト例】
EDM, 128 BPM, four-on-the-floor kick, bright synths, gradual build-up, energetic drop, instrumental
歌なしを狙う例なので、画面にInstrumentalの設定があれば確認してください。build-upやdropは構成の希望であり、指定順や長さまで確約するものではありません。聴くときは、展開の変化が自分の好みに合うかを見ます。
3-4. Lo-fi Hip Hop風:音を増やしすぎない
作業中に流したい、落ち着いたインストを考えます。今回はピアノとビートを中心にして、音の密度を抑える方向です。
【未検証のプロンプト例】
Lo-fi hip hop, 80 BPM, muted piano, mellow bass, laid-back drums, sparse arrangement, instrumental
muted pianoは抑えたピアノの音色、sparse arrangementは音数の少ない編成を狙った言葉です。雨音やレコードノイズは必須ではありません。まずは、メロディが気になりすぎず聴けるかを確かめましょう。
4. プロンプト例を使って、自分の好みを探す
4つを全部試すより、いちばん聴いてみたい例をひとつ選びます。生成できる枠を確認したら、入力した文と、使ったモデル・設定をメモしておきましょう。
曲を聴いた後は、「好きだった部分」「イメージと違った部分」をひとつずつ書きます。たとえば「エレピは好き。歌声はもっとやわらかくしたい」といった短い感想で十分です。
次は、その気になった項目だけを変更します。テンポも楽器も声も一緒に変えると、何を残したかったのか見失いやすいためです。Customで歌詞を比較条件としてそろえたい場合は、同じ自作歌詞を使います。
ただし、同じプロンプトでも生成結果は変わります。1回の比較だけで「この単語を入れれば必ずこうなる」と結論づけず、自分の好みを整理するためのメモとして使ってください。
5. よくある失敗と見直し方
・ジャンルの印象が混ざる
まずはジャンル名をひとつに絞り、食い違う雰囲気の指定がないか確認します。「only」「pure」を足せば必ず解決する、というわけではありません。
・音が薄く感じる
「低音が欲しい」「サビの厚みが足りない」など、どこが物足りないかを分けます。楽器を大量に追加するより、まず不足している役割をひとつ指定して試しましょう。
・テンポの印象が違う
BPMだけでなく、ドラムの刻み方や歌の密度にも耳を向けます。数字を変えるなら、ほかの項目はそのままにして比べます。
・何度変えても迷う
最初の短い文に戻り、「この曲では何をいちばん聴きたいか」を決め直します。モデルや設定の違いも記録し、指示文だけが原因だと決めつけないことが大切です。
6. まとめ
ジャンル名は、曲づくりの入口です。そこに中心となる楽器、テンポ感、声や雰囲気を少し足すと、自分が欲しい音を言葉にしやすくなります。
まずはひとつ選んで、好きな部分を見つける。次に、気になるところだけを変える。「正解のプロンプト」を探し続けるより、自分の耳で残したい音を決めていきましょう。
生成できることと、公開・収益化に使えることは別です。利用できる機能や外部での使用条件は、現在のプラン表示とSuno利用規約で確認してください。
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前の記事:第2回:基本操作とプロンプト
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※公式情報は2026年11月1日時点で確認しています。画面や提供機能、利用条件は変更される場合があります。
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以下は広告です。Sunoの利用に機材の購入は必須ではありません。

他の制作者による参考投稿
以下は以前から掲載している第三者の参考作品・投稿です。本記事の入力例の生成結果でも、機能や品質を検証した結果でもありません。
投稿者:AIと音を楽しむ。「Callin’Callin’」
投稿者:AI ROCK Factory。「GLAM ROCK」
投稿者:きびまら。「しょうもない歌詞で盛り上がる海外のフェス」